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今回は、「夢のたまごグランプリ2022」で見事、優秀賞を受賞したアルファリビング広島吉島通り「牡蠣っ子倶楽部」のリーダーかきたにさんにインタビュー!夢たまにエントリーした経緯や予選・本選発表までの準備、出場してみて思ったことなどをお伺いしました。
≪夢のたまごグランプリ(夢たま)とは…≫
2年に1度開かれている、全あなぶきグループで行う新規事業の創出イベント。予選・本選を勝ち抜くと、提案プロジェクトを再検証し、本格的に事業化することも。あなぶきメディカルケアもAIM(夢たまの前身)から事業化した会社。2022年度の夢たまは、あなぶきメディカルケアから7チームがエントリーし、3チームが本選進出。
夢たま出場を決めるまで
あなぶきメディカルケアに入社して3年目のかきたにさんは、入社してすぐ、夢たまの存在を知りました。その時は、「プレゼン大会しているな~」という軽い印象だったそうです。その後、管理者として新入社員のオリエンテーションに参加し、エリアマネージャーや施設長から夢たまの説明を繰り返し聞くうちに、夢たまは、やりたいことにチャレンジできるとてもいいシステムだと思うようになったそうです。
「いつかでてみたいな…」という思いはありましたが、いざ出場となると、なかなか勇気がでない…。そんな中、背中を押してくれたのは、エリアマネージャーや施設長、一緒に働く仲間たち「やりたい気持ちがあるならチャレンジしてみたら」という言葉に勇気をもらい、また、「仲間がいれば出場できるかも!?」と決起し、えぐささん、ますださんとともに、いざ夢たまエントリーへ!
三人寄れば文殊の知恵でアイディア創出
今回の「遺品整理・特殊清掃事業」のアイディアはいつ思いついたのですか?
実は、エントリーした当初は「ホーム内の移動販売」だったんです。でも、いろいろ調べていくうちに、収益モデルの設計で行き詰ってしまいました。
それで、ご入居者やご家族が困っていることや介護スタッフとして困っていることなど、3人でいろいろ案をだしあいました。また、夢たまの審査ポイントにあった提供価値(顧客ニーズ・斬新さ・わくわく感)、グループビジョンって一体何なんだろう…と膝を突き合せて考え抜いた結果、「遺品整理・特殊清掃事業」を提案しよう!ということになりました。
ぼんやりと何かしたいという気持ちはあったけれど、エントリーしてから具体的にアイディアを形にしていったかんじなんですね。
おっしゃる通りで、ぼんやりとしたアイディアしかありませんでした。ですので、アイディアはあってもなくても夢たまにエントリーすることはできます(笑)。
分からないことをクリアにしていくワクワクの日々
プレゼンを拝見しましたが、しっかりとした事業計画書があってすごいなと思いました。かきたにさんはビジネスにも詳しいんですか!?
いえ、全然です。夢たまにエントリーすると、セミナーや研修があってサポートしてくれるのですが、そのセミナーでは、IRRとか知らない単語ばかりで、三人で「???」ってなっていました。
部長やエリアマネージャー、施設長に分からないことがあれば聞きました。固定ランニングコストやイニシャルコストなど基本的なことから教えてもらいました。
また、分からないながらも必須の研修は必ず出席するようにして、自分でも勉強しました。インターネットで、「新規事業」というワードで検索すると、事例紹介や無料の事業計画書(エクセルなど)のひな型があるので、それを参考にしたりもしました。
なるほど~!あなぶきグループやメディカルケア内でのサポートを受けながら、ご自身でも勉強されたんですね。
ノリと勘で楽しくやりきったプレゼン
かきたにさんのプレゼンは、ますださんとえぐささんが広島弁で掛け合い、かきたにさんが説明するというオリジナリティがあふれている素晴らしいプレゼンでした。よく見る一般的なプレゼンではないと思うのですが、どのような経緯であのプレゼンをしようということになったのですか?
予選では、私がひとりで話すプレゼンスタイルでした。でも、予選に通って、本選出場決定となった時、プレッシャーにつぶされそうだったので、別の方法を考えました。
最初は寸劇をしようと思い、3日ぐらいで台本を書きました。ますださんとえぐささんは本当にかわいそうでしたよ。東京行の新幹線に乗るなり、台本渡されて、これでプレゼンするから覚えてって(笑)。
ええ!!そんなかんじだったんですか(汗)。何回も練習したような素晴らしい出来でしたよ。
いや、東京についてから、東京タワーが見えるホテルで、ひたすら練習しました。ノリと勘でやりきりました(笑)。
資料もシンプルでとても分かりやすかったですけど、資料作りも得意なんですか?
資料は過去のプレゼン資料を結構見ました。部長から、サイボウズに過去のプレゼン資料のアーカイブがあるよと教えてもらったので。それで、アニメーションはあまりないほうがいいかもしれないな…とか、色は少な目にしたほうが伝えたいことが目立つな…とか参考にさせてもらいました。
私が夢たま出るときは、かきたにさんに一度資料見てもらって意見もらったほうがよさそうですね!
毎日仕事をしていて不安や不便に思うことに
「夢たまのたね」が
とても勉強になりました。一人では決してできなかったと思います。
出場すると決めてから、大会終了まで、業務のフォローや協力をしてくれ、温かく支えてくれた一緒に働く仲間たち。
プレゼン資料が上手くまとまらない時、知らないことが多すぎて困っていた時に優しく教えてくださった部長やエリアマネージャー、そして施設長。
企画時から、研修やセミナーなどで本気でサポートしてくれるあなぶきグループ。
事業化検証の段階になると、さらにグループ内で専属のサポーターがついて伴走してくれています。
たくさんの方に支えられ乗り越えることができたと思います。
お話を聞いていて、私もいつかチャレンジしてみたいな…と思いました。困ったことにアイディアは全くありませんが…
先ほども言いましたが、アイディアはなくても大丈夫ですよ。毎日、仕事していて、ここ不便だな…ここ変えたらもっといいのにな…と思うことでいいんだと思います。夢たまは、自分が日々思っていることを会社に伝えることができるいい機会です。
他の業種に比べると、医療・介護は、そこで完結してしまうことが多いと思います。だからもっとほかの人に知ってもらって関わってもらったら、あなぶきメディカルケアはもっともっと楽しくなるんじゃないかなと思います。
現場の生の声を大切にしてくれる環境に感謝
今、事業化にむけてさらに検証を進めているそうですが、ぜひ事業化してほしいです!
いろいろ前途多難ではあるのですが、事業化検証が進むにつれて、改めてうれしく思うのは、あなぶき全体が「現場をとても大切に思ってくれていること」です。現場の生の声なんでしょって。本当に困っている人がいるなら、その軸をブラさずに進めていきましょうと言ってくださっています。
毎日お客様と接している現場のスタッフが、普段感じていること、思っていること、変えたいこと、その思いを形にして表現できる場所が、あなぶきグループにはあり、発表させていただけたことを本当にありがたいと感じています。
どれだけ恵まれた環境で働けているか、どれだけの仲間に支えられているかを改めて感じることができました。
やればできる、やりたい事が叶えられる環境を当たり前だと思わず、私たち自身も人のやりたいことを助けられるよう、これらも感謝を忘れず、「日々是前進」で精進していきたいと思います。