要介護5で1日中寝たきり状態のＴさんは右半身に麻痺があります。最近、麻痺がない左側にも拘縮や体のよじれがみられ、ギャッジアップしていると左側にずり落ちてしまうようになってきていました。
作業療法士のみやもとさんがリハビリを行うとともに、Ｔさんにあったポジショニングをするためのクッションを福祉用具のライフケアさんに依頼し、いろいろな用具を1～2週間ずつ試しました。

約2ヵ月かけ、日中2パターン・夜間2パターンのＴさんにベストなクッションを使ったポジショニングを考えてくれました。取り組み始め半年が立つ今では、目を見張る効果があり、体のよじれや股関節や膝の拘縮が改善されました。

昨年入社したスタッフは5人います。4月から入社する新人に自信を持ってＴさんのポジショニングの説明ができるように、みやもとさんから直接レクチャーを受ける機会を設けました。

どうしてこのクッションを選んだのか…、日中と夜間でバナナクッションの使い方が違うのはなぜなのか…、など実演してもらいながら説明を受けることで、Ｔさんの体のことがよく分りました。

ライフケアさんの協力もあり、お試しのクッションを借りて実際に体験してみたことで、さらに、クッションの必要性やポジショニングが大切なことが分かりました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　当日参加できなかったスタッフにも、スタッフ間で説明を行うことで、さらに自信を持ってケアにあたることができました。これから入社する新人にも教えていくことができると確信しています。