スノードーム作り
- 倉敷
94歳の奥さまとご入居されている96歳のWさま。
膝の痛みを抱えながら杖で歩行されていますが、車椅子の奥さまを介抱される奥さま想いの方です。
ご夫婦だけで居室で過ごす時間が多く、スタッフに頼ることも少なく危険な場面も多くありました。
もっと元気に楽しい時間を過ごして欲しいという娘さまとスタッフの気持ちが重なり、健康管理と機能訓練を主に訪問看護が導入されました。
私達、訪問看護が関り始めたのは1年ほど前から。
初めは筋力維持の為に外出歩行をお誘いしましたが、「風邪を引くから」「外は寒い、暑い、膝が痛いから歩けない」等とホーム外に出ることは頑なに拒否されていました。
まず膝の痛みを和らげる為にストレッチを始めてみました。
すると「足が軽くなった」と喜んでくださり、ストレッチの間沢山の昔話を聞かせてくださいました。
そして故郷が懐かしいという話題になり、それならば嚥下訓練を兼ねて歌唱を提案しました。
すると、歌詞を見ながら毎日毎日繰り返して歌い、居室でも廊下でもいつも歌声が響くようになりました。
音程がズレたり歌詞を間違えたり・・・そんな歌声をスタッフもホッコリした気持ちで聞いていましたが、今では2番まで完璧に覚えていらっしゃいます。
そんな中、「外に行ってみようか」と言われ外出同行すると、「陽ざしがポカポカして気持ち良かった」と外出回数が増えて活動範囲が広がりました。
「のど自慢に出たい」と言われ、ホーム外で「ふるさと」を熱唱する姿を動画に撮影し自画自賛されていました。(笑)
コロナ禍でお会いする機会の少なくなった娘さまへ動画を送り、喜んでいただきました。
今では訪問日以外にも事務所に来られ外出希望をされたり、新しい歌詞が欲しいと言われ笑顔が増えて活き活きと生活をされています。
またスタッフに相談や依頼が増え、安心して頼っていただけるようになり、安全に生活していただける環境になったと思っています。
これからも訪問看護全メンバーでWさまらしく過ごしていただけるように支援していきます。
最後に・・・自称「石原裕次郎ポーズの倉敷エリアのスター」の姿をご覧ください。
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