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アルファリビングの暮らし

ねがい

  • 姫路
  • アルファリビング姫路城北
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4月にご入居されたYさま。
ご入居当初は寡黙な男性というイメージ。男性ってこういう感じかな・・と思わせられる方でした。

元々お身体の状態が悪い中ご入居してくださり、日毎体調面も悪化。
7月の半ばには、主治医から「次の訪問診療の時までもつかな・・」と言われ、ご本人様より「短い間だったけれど、ありがとう」という言葉をいただくことが多くなりました。

ご入居当初は、気にいらないことがあれば声を荒げたり、施設長に意見いただくこともありましたが、体調不良で寝込むことが多くなってからは何度も何度も「ありがとう」と言ってくださいました。
「ありがとう」の言葉の合間に「もうすぐ迎えに来るから」とおっしゃるYさまの揺れ動く心を、どのように支援していくのかが私たちの当面の課題でした。

ご入居当日「帆船を作るのが趣味だった」ということをお聞きし、一度ご自宅に帰って一緒に帆船を見る約束をしていました。
そのまま月日が流れてしまい、その話を再度Yさまがされる頃には、体を自由に動かすこともできない状態。
「ごめんなさい、もっと早くいけば良かったですね」と言うと、「あんたも忙しかったやろうし、私は動くこともしんどいし、動けないから、あんたが見てきてくれたらそれでいい」と。
娘さまにその旨伝えると、「見に来てあげてください」とおっしゃっていただいたので自宅に伺い、数々の帆船を鑑賞しました。
そして、自宅にある帆船を何隻かいただきました。

帰館後、Yさまに報告。
居室にYさまお気に入りの帆船を飾り、「ありがとう、うれしいわ」と満面の笑みで答えてくださいました。

Yさまは先日亡くなられました。最期まで頑張りぬき、スタッフの手を握り息を引き取られました。
人生の最期の時を過ごす住まいとして、私たちのアルファリビングを選んでくださり、共に同じ時間を過ごすことが出来、私たちスタッフは幸せだと感じます。そして本当に感謝しています。

これからもご入居者もお一人おひとりの生活を大切に、当ホームでどのように過ごしていくのかを、スタッフ皆で考え対応していきたいと思っています。

この記事を書いた人

おだっち(訪問介護管理者)

おだっち(訪問介護管理者)

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