虐待に対する意識を高めよう!!
- 岡山
私たち介護スタッフは、ご入居者の何気ない一言を聞き逃さず、その人「らしさ」を追求し、笑顔を引き出すことに今年度からより注力しています。
先日、着付けの先生をされていたご入居者のYさまに、浴衣の着つけをしていただきました。
きっかけは、入浴介助中にYさまが、「昔は1日に何人も着付けをしていてね」と話をしてくださったことです。
活躍されていた昔を懐かしむ反面、その言葉の後には「でも、今は手が思うように動かない」と、病気の後遺症により昔と今とは身体が思うように動かない、寂しさも感じ取れました。
そのことを知ったスタッフは他のスタッフと相談をし、Yさまに浴衣の着付けをしていただこうと企画。
Yさまにお願いをすると「今は昔のように手に力が入らんから、上手にできん」と消極的でしたが、スタッフが一緒に行うことを提案し、実行することになりました。
最初は消極的なYさまも着付けする日が近づいてくるにつれ、「何の柄の浴衣を着るん?」「そろそろ陰干しせんといけんよ」と気持ちが高まる様子が伺えました。
当日は、手に力が入らないことを最後まで気にされていましたが、真剣な眼差しで、スタッフと共に浴衣の着付けを行い、日頃より仲良くされているご入居者にも「えかろ~!かわいいじゃろう~!」とお披露目をされました。
何気ない一言から吸い上げた、Yさまの自分らしさ。
動きづらい手を気にされ着付けに消極的ではありましたが、Yさまの自分らしく生きる喜びの追求を諦めなかったスタッフの取り組みの輪を、どんどん広げていきたいと思います。
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