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当社には、育児と仕事を両立しながら勤務しているママスタッフが沢山います。
入社後、お二人のお子さまを出産、産休・育休を取得後復帰をし、育児をしながら活躍しているアルファリビング鹿児島上之園 リハビリスタッフ 下薗 あすか(しもぞの あすか)さんにお話をうかがいました。
一緒に働く仲間の姿を見て、フルタイムで働くことを決意
しもぞのさんはパート社員で入社し、現在短時間正社員として勤務されていますよね。
働き方について、どんな選択をしてきましたか。
家庭と両立しながら働きたいと思い、短時間で週3回のパート社員として入社しました。
働き始めて、短時間パートからフルタイムパートに切り替えました。
きっかけは介護スタッフの姿でした。
アルファリビング鹿児島上之園には素敵なメンバーがすごく多くて。
介護スタッフと一緒に働くということが今までなくて・・・。
いや、働いてはいたんですけど、相手の仕事が見えなかったんですね。
それまでは病院関係で仕事をしていたのですが、それぞれの職種のスタッフが専門性を活かして働いているけど、お互いの仕事内容は細かく見ていなかったように感じます。
当社に入社して介護スタッフが一生懸命盛り上げて頑張っている姿を見て、私ももっとこのメンバーと関わりたいと思うようになりました。
そうなんですね、働くスタッフの姿を見て勤務時間を増やそうと思ったんですね✨
そうですね。
職種は違うけど、このメンバーとなら一緒に働いていきたいなと。
自分が何か役に立てればと思い、フルタイムパートになりました。
お子さまの出産まで、そのままフルタイムパートで勤務されたんですか。
現在は正社員ですが、正社員になったタイミングはいつだったんですか。
育休を終えて復帰したところで正社員になりました。
実は、育児休暇中や復帰の時、また以前のように働けるかどうか不安な気持ちがとても強かったんです。
そんな時、当時施設長のなかいさんが電話で、「待ってます、ちゃんとフォローします。」と言ってくださいました。
フォローが良かったんじゃなくて、話術がすごかったんですか?!(笑)
その時ずーっと子どもと家にいて、何て言うのかなぁ・・・。
誰にも認められないような感じがしてフツフツしている時に、そんな言葉をいただいて。
求められている自分がいて、自分の存在価値みたいなのが感じることができて。
でも、復帰後子どもが理由で休むことも気になっていたので、なかいさんに相談したら「大丈夫です。」と言ってくださって(笑)
それで、迷惑をかけるかもしれないけど、正社員として頑張っていこうと思いました。
仕事をすることで自分の存在価値値が見出せる
辞めるという選択肢は自分の中にはなくて、むしろ戻る場所があることで安心感がありました。
産休・育休中、「復帰できるかな」と不安になったり迷ったりはしなかったですか?
育休期間中は、自分は何もできないから、仕事は全く考えないようにしていました。
休む期間は決まっているから、仕事よりも子ども優先と思って過ごしていました。
でも、いざ復帰の時期が近づいてくると「ちゃんと仕事できるかな」「これまでみたいに残業ができなくなるかな」「子供が急に熱が出ると迷惑かけるかな」とか、あと体がなまって思った通りに動けないかもと、すっごい不安に駆られていました。
本当に、自分が今までのようにちゃんと役に立つのか・・・と。
そんな不安を抱えつつ復帰して、自分自身の気持ちの変化や、周りのサポートはどうでしたか?
そうですね。
出勤初日の日は、不安より出勤できている喜びを感じました。
子どもと一緒に、子どものペースで歩かない自分がいることに解放感というか。
自分に戻る場所があったから、一人の人間として取り戻した気もしました。
子どもに振り回されず、やるべきことがスムーズにできる、自分のやりたいことが自分のペースでできる。
仕事もその一つで、一人で歩き出した喜びを感じて、不安は初日でふっ飛びました。
育休中は、お子さまとずっと向き合って、気持ち的に閉鎖的になることもありましたか??
出産して思ったのは、仕事って自分の中でこう・・・自分の存在価値を自分で落とし込める場所なんだなってすごく感じました。
ご入居者から「ありがとう」と言われるだけで、やって良かったとか、自分がやったことで喜んでもらえ、この行動は正しかったのだと実感できる存在価値を見出せる場所。
でも子育てになると、日中子どもと向き合って。
子どもは思い通りの行動をしないし、誰からも褒められず、子供が泣いたらイライラして。
あー私こんなに心が狭いんだと、イライラする自分に嫌悪感がありました。
責めていました。
でもこんな暗い話を他の人にするとうざがられるかなとか、話しても「考えすぎよ。」と言われるだけかなと思って、誰にも話せず。
夫は本当にとてもよくしてくれました。
黙って支えてくれて、もう・・・感謝しかないです。
そうですか(笑)
夫が精神的に支えてくれて、ますます夫に頼ってしまいました。
サポートされ過ぎたことで逆に申し訳ない気持ちが生まれ、時短勤務に変えることを決意したんです。
私は要領が悪くて、仕事ではその日に決めたことがなかなか時間内に終わらず残業をして、申し訳ない気持ちで家に帰って。
仕事ができていることには満足しているのに、家に帰る途中で夫に申し訳なく感じながら家に着く。
夫は大変だと言わず支えてくるので、これじゃダメだなって考えて時短勤務をお願いしました。
時短勤務選んで、夫が「すごく僕は楽になったし、これで良かったと思ってる。」と言ってくれました。
これから子どもたちにもお金がかかるので、しっかり働かなくちゃと思っていたので、時短勤務になることで給料が下がることは不安もありました。
でも、時短勤務を選び、家族に精神的安定が得られ本当に良かったと思いました。
しもぞのさんご自身は時短勤務を選んで良かったですか?
そうですね、時短勤務になったことで、自分がやるべき仕事と、周りのスタッフにお願いする仕事を見極めるようになりました。
それまでは全部「私がしますよ。」と言って、結局自分の仕事を後回しにして残業していたこともありました。
自分がフォローする立場になった時には、メンバーを支えられるように
育児をしながらの働きにくさ、休みの取りづらさ、申し出にくさはないですか。
以前は、自分が休むことで他の人たちに業務の負担が行くことに申し訳なさをすごく感じていました。
子どもが連日熱を出してしまったことがあって、メンバーに「もっと余裕のある休み方をしてください。」と言われたことがありました。
「急に言われる方が困る。熱が出そうだったら最初から休んでください。」と。
私は良かれと思って、出勤できるときは出勤していたのだけど、逆に迷惑をかけていたのだなとすごく落ち込んで。
でもそれは、最初から遠慮せずに休んで子どもを見てくださいという、メンバーの優しさ・フォローだったんだと考え、余裕のある決断をしないと逆に迷惑をかけてしまうんだと学びました。
でも・・・子どもに熱が出たとか、体調が悪くなったとか、前もってわかるものではないですよね。
わかんないですよね。
でもはっきり言われたことで、子どもが熱を出しそうな時は休もうと思いました。
そして出勤した時にしっかりと働こうと。
メリハリつけずダラダラしていたら、信用を失うと思いました。
自分の事よりも、お子さまの体調によっても仕事に影響が出るので気を遣いますね。
自分ではどうにもならないことで振り回されて落ち込んで、申し訳ない気持ちになって、子育てをしながら働くってこういうことなんだなってすっごい感じました。
でも子どもの成長とともに、今度は自分がフォローする立場になった時に、一生懸命フォロー出来たらいいな。
今は自分がフォローされる側なんだと自覚をして、その代わりその時期が来たら恩返ししようと思っています。
世のママさん全員すごい!
みんな裏ではいろんな苦労をされていると思うんですが、そんな様子見せないしキラキラして見えています。
仕事に家庭のことを持ち込まないように、自分の中では意識しています。
それが自分のためでもあります。
仕事は仕事、家庭は家庭、スイッチを変えて。
じゃぁ、家を出るときお子さまを叱って来ても、施設に着くと・・・
でも自分ではそのつもりだけど、周りにはどう見えてるかわからないです(笑)
今日しもぞのさん、機嫌悪くない?みたいに思われてたり?!(笑)
そう思われていたら恥ずかしいなぁ(笑)
自分の中では頑張っているつもりなのに。
産休・育休を取る、復帰をする、時短勤務を選択する・・・いろんな節目があったと思うのですが、それぞれの節目で希望する選択が自由にできてきましたか。
「自由に」と言うより「当然のように」できました。
相談すれば当たり前のように返事が帰ってくる。
だから選択のしづらさは全く感じていないです。
今をひたすら一生懸命やっていれば、何かが見えてくるんじゃないかと思って毎日必死にやっています。
毎日楽しく、自分が納得できる仕事をし、責任を果たして行きたいです。