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笑顔で業務に取り組み、自分自身が仕事を楽しむだけでなく周りの仲間やご利用者にも元気を与える。
今回は、周りの皆を幸せにするような笑顔で勤務している、アルファリビング高松伏石サンフラワー通り デイサービス管理者 原西 梨沙(はらにし りさ)さんにお話を伺いました。
人とつながり、長く続けられる仕事を
2年です。やっと。最初はちょっと色々迷いましたが(笑)
当社に入社されるまでは、どんなお仕事をされていましたか。
マクドナルドやコンビニで働いていました。
ずっと人と関わる仕事をしていました。
はらにしさんはニコニコお話しされているので、マクドナルドで働かれていたイメージが付きます。笑
そんなはらにしさんが転職することになったきっかけは何だったんですか?
コンビニのオーナーが、ご家庭の都合でお店を閉めることになったんです。
何か手に職をつけて働きたいなと思った時に、ハローワークの職業訓練校で介護職員養成科があり、介護の資格を取得しようと思いました。
ハローワークの職業訓練校には、色々な学科がありますよね?
その中でなぜ介護の学科を選択されたのですか。
コンビニを辞めることになった時、地域の方とのつながりがプツッと切れてしまってとても寂しくなりました。
高齢者が多くなり、介護はこれから必要とされる仕事だと思いましたし、もともと人と関わることが好きだったので、人と関わることで自分が楽しく長く続けられる仕事だと思い介護の資格を選びました。
介護の仕事を目指そうと思った時、介護に対してどんなイメージがありましたか。
やっぱり3Kですね。体力的精神的にキツイ、汚い・臭い、危険。
あと、休みが取りづらそう、残業が多そうといったブラックなイメージがありました。
自分が介護の仕事を始めても「耐えられるかな」という不安はありました。
関わる人の人生を豊かにするために
そんな不安をお持ちの中でも、介護の仕事に挑戦しようと思えたんですか。
職業訓練校の先生がとても熱い方で、「介護は誰が関わったかによって、その人の人生が変わるし、日々の生活が変わる」と話されていました。
その話を聞いてとてもやりがいのある仕事だと感じました。
その先生のおかげで挑戦しようと思いました。
いざ就職活動を始めた時、次に働く職場はどんな条件で探されましたか。
育児・家庭と両立をしたかったので、働く時間帯や、土日休みであることを重視しました。
あと、福利厚生が充実しているところが良いなと思っていました。
紹介会社を通じて、当施設を見学させていただいたんですが、「キレイ✨、ココで働きたい!」と思いました。
入社が決まって、勤務を始める前はどんな気持ちでしたか。
一緒に働くスタッフと上手くいくかな。
排せつ介助、入浴介助、送迎など、きちんとできるかなと不安でいっぱいでした。
スタッフが明るく、聞いたら教えてくださり人間関係の不安はすぐ無くなりました。
職業訓練校では、入浴介助が1番大変だと聞いていたので、そこに目標を置き達成感を持てるようにしました。
でも・・・実際のところ、戸惑うことなどあったんじゃないですか?
最初の頃は会話一つでも戸惑うことがありました。
認知症の方は私が想定しているような返事が返って来ないことがあります。
皆さんその日の体調や気分で変化するので、会話の部分で苦労しましたし、今でも悩むことがあります。
また、入浴を嫌がるご利用者の入浴介助の時に、ご入居者から暴言や暴力が出るとなんだか自分自身に罪悪感が生まれます。
私たちはお体を清潔に保つ大切さや、入浴の際にお体の状態を確認する大切さをわかっているので入浴してほしいですよね。
嫌がるお姿を見ると複雑な気持ちになります。
介護の仕事を始めて、入社前に持っていたイメージは変わりましたか。
変わりましたね。(笑)
一般的に思われている3K(キツイ、汚い、危険)ってごく一部のことで、ご利用者と一緒にお話ししていて楽しいですし、人生の先輩方から私たちが慰められたり勇気づけられることが沢山あるんです。
仕事に対してもですが、高齢者に対するイメージが変わりました。
私は高齢者に対しけっこう暗いというか、真逆のイメージを持っていたんだと思います。
実際は明るくて前向きで、戦争を経験されているので人を許す気持ちがあって、人間として尊敬できます。
教えていただけることが沢山あって、とっても素敵な仕事だと感じています。
最後の時まで笑って過ごしていただきたい
管理者になって1年になります。
介護スタッフの時には知らなかった管理者としての仕事が沢山あって、もしかしたら見た目ではずっとデスクワークをしているとスタッフに思われても仕方ないのかなと感じることがあります。
でも、書類の管理や必要な手続きがきちんとできていないと、デイサービスの営業すらできなくなるし、介護保険の請求もできません。
管理者になってはじめてわかることがあったので、スタッフには今こんな仕事をしているんだよと共有できる部分は話すようにしてます。
管理者になり、サービス担当者会議に参加しケアマネジャーやご家族と接する機会が増えることで、ご利用者の生活を支えないといけない、生活に繋がる支援をしなければいけないという想いがより強くなりました。
「楽しんでいただけるデイサービス」も大事ですが、身体機能を維持するために、楽しみながら何をどう取り組んでいただけるか、今チャレンジしているところです。
たしかにそうですよね。
私も当社に入社するまでは、「デイサービス=楽しく過ごす場所」だと漠然と思っていました。
でも実際は、身体機能の維持増進するためにリハビリを行ったり、レクリエーションが工夫して組まれていることを知りました。
当然ですが、介護スタッフの頃に比べると、ご利用者との会話の時間は短くなりました。
スタッフが大変な入浴介助の手助けができなくなったことで、スタッフに身体的な負担をかけているんじゃないかと思う時もあります。
でも、管理者としてスタッフの誰か一人に負担がかからないよう、スタッフの得意不得意を考慮しながら業務分担を調整しています。
まだまだ上手くできていないと思うことが多いですし、勉強中です。
また、苦情やご利用者同士のトラブル対応も難しいです。
ご利用者のト、トラブル・・・ってどんなことがあるんですか。
特に認知症の強い方だと、一緒にご利用されている方へ急に攻撃的な発言をされたりします。
ご利用者が不安にならないよう、楽しくデイサービスに通えるようケアマネジャーに相談し、ご家族とも連絡を取りながらスタッフも安心して働けるように対応しています。
管理者に挑戦してみたいと返事をした時、施設長がとても喜んでくださいました。
それを見て、期待に応えたいと思いました。
大変なこともありますが、スタッフにはやりがいを持って働いてもらいたいですし、ご利用者にはデイサービスで楽しんでもらいたい。
スタッフにもご利用者にも笑顔で過ごしていただくために、毎日意識してお名前を呼んで声掛けをしています。
私はマザー・テレサの「人生のたとえ99%が不幸だとしても最後の1%が幸せならば、 その人の人生は幸せなものに変わる」という言葉が好きなんです。
その言葉を信じて、最後の時まで自分のやりたいことをして笑っていて欲しい。
その最期の時が大事なんだと思い関わり続けていきます。