先生たち
- アルファリビング松山久万の台
お若い頃はとても器用で、レース編みやガーデニングが大好きだったKさま。
Kさまの居室には、手作りとは思えないくらいキレイなクッションカバーがあります。今は手がうまく動かせず、細かいことができなくなり、「動かんなっていかん」と少し悲しそうな顔で笑っておられたことがありました。
別の日に外を散歩した際に、「昔は庭にこれより大きな花がたくさん咲いていた」と話してくださいました。
そこで、デイサービスのスタッフで話し、春に向けてパンジーの種を植えることにしました。
Kさまにも参加していただき、卵パックを使って種を植え、毎日水やりをしながら一緒に見守ると・・・
8日目に小さな芽が生えてきました。それを見たKさまは、「もう少ししたら植え替えてあげないとね」と笑顔になりました。
2か月後、ついに葉が5枚ほどに成長し、ポットに植え替えました。この日、パンジーを見てKさまが「小さいのに根が凄い」と活き活きとした表情を久しぶりに見せてくださいました。「なんだか楽しくなってきた、嫌なこと忘れるね」とスタッフと話をしながら、てきぱきと植え替えを進められました。
できなくなったこと、あきらめていたことが増えてきて、デイサービスではパズルばかりされていたKさま。
好きなことに再チャレンジし、活き活きとした表情に変わっていく姿を目の当たりにしました。そんなご様子が見られて、とても感動し素敵だなと思いました。
春になってパンジーが咲くのが楽しみです。これからも元気に一緒にパンジーが見られるよう関わっていきたいと思います。
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