緊急事態宣言が解除になり、少しずつですが倉敷美観地区などに人が増えてきているような気がします。

コロナウイルスが蔓延し始めた２月頃から「髪切りに行きたいんじゃけどダメか？」とご入居者様のAさまから相談がありました。
普段から短くきれいにこだわりのある髪型の方でしたが、新型コロ感染防止の観点からなかなか外出する機会が持てず、そのうちに倉敷市にも緊急事態が宣言され、Aさまには我慢していただく日々が続いておりました。
いつもきれいな髪型のAさまですが、理髪店に出かけることができないことで、髪が伸びていつものAさまとは全く違う風貌になっておられました。
スタッフも「何かできないか？」自問自答しながらも、手立てを見つけられずにいました。

そんな中、倉敷市の緊急事態宣言が解除されたというニュースが流れてきました。
緊急事態宣言が解除されても、新型コロナの感染のリスクは高く依然、外出の自粛を要請されている状況でしたが、気分が沈んでしまっていたAさまを見て、やはり何とかしたいと思いました。
そこで外出の際の予防対策、いつも通っている理髪店と打ち合わせを入念に行い、散髪に出かけていただくことができました。

散髪を終えて「さっぱりした。」と笑顔で戻ってこられたAさま。
以前と同じく短く、きれいな髪型に素敵な笑顔を見せてくださいました。

コロナウイルスの影響で、普段通りの生活もままならない状況において、「安心と安全」「活きる喜びの提供」といった私たちの掲げる社会的使命を果たすために、多くの矛盾に悩みました。
その中でも少しでも、一つでも、その使命を全うするために私たちはスタッフ皆で様々な工夫をし取り組んでいきたいと思いました。