2023年度 <新任>施設長研修を行いました
- アルファリビング高松百間町
先日、全施設長、エリアマネージャー、おおたに社長、おぶ常務、ひろたリビング事業部長、しまづ管理部長によるCSエピソードの選考会が行われ、2024年度の各賞が決定しました。
(本選考会の様子はコチラ)
・理念(ブランドスローガン・ミッション)や方針を具現化している
・介護保険制度の目的である「自立支援」に繋がっている
・「お客様を主語にしたエピソード(物語)」が働くスタッフに感動を与える
・取り組みやチームケアの具体的な行動が働くスタッフに模範的である
・取り組んだプロセスは仕組み化されていて、単発でなく再現可能性が高い
それではさっそく受賞施設の発表です!!
アルファリビングでの暮らしで、ご家族が「アメージング(素晴らしい)」と喜ばれるほどに「リボーン(生まれ変わる)」されたエピソード。
アルファリビング西宮北口に入居された当初、F様はほぼ寝たきりで、食事もほとんど喉を通らず、ゼリー食で栄養を摂られている状態。体力の低下とともに心の不安も大きくなり、元気も失っておられました。
スタッフは何度も鳴るナースコールに苦戦しながらも総動員で対応し、F様の「不安で寂しい」気持ちに温かく寄り添いました。また、残存能力に着目し、左手の動きや筋力を活かして、できることを少しずつ増やしていきました。F様は「自分でできることは自分で行いたい」という強い意思をお持ちでした。
2か月も経たないうちに食事や歩行が可能となり、今ではネイルやヘアカットなどお洒落も楽しんでいます。スタッフの専門的なケアと温かい心が、F様の強い意志と見事に調和し、F様が「リボーン」された「アメージング」なエピソードです。
<おぶ常務からの評価ポイント>
西宮北口の皆さん、最優秀賞の受賞、おめでとうございます!
ご入居者とスタッフの皆さんの素晴らしい関係性と、関わる全ての方が「リボーン」を実感できたことに感動!!
ご家族の「アメージング」という言葉は、スタッフの皆さんの深い愛情と、ご本人の「自分らしく活きたい」という強い想いを紡いだ結果だと思います。
また「愛情を持って寄り添う」というシンプルな言葉の中に、ご入居者との絆と介護職としての誇りが詰まっていると感じました。介護が単なるお世話ではなく、一人ひとりの想いを大切にしながら、その方らしい生活を支えるものであることを再認識させてくれました。
F様も、歩行器でのご自宅訪問が新たな目標となり、充実した日々を送られていることと思います。
これからもお客様の活きる喜びと自己実現を支えるケアの追及を、どうぞ宜しくお願いいたします。
・アルファリビング倉敷幸町
・アルファリビング広島古江駅前
・アルファリビング福山多治米
外出先は主に「病院」だったご入居者が、外出イベントに参加できるようになった心温まるエピソード
2017年にアルファリビング倉敷幸町に入居された87歳のS様は、脳梗塞の治療後、ほぼ寝たきりで、強い拘縮と痛みを抱えていました。食事もミキサー食で、むせ込みが多く、日常生活が困難な状態でした。スタッフはS様の状態を毎日細かく共有し、トロミ調整やリハビリを通じて少しずつ自立をサポート。犬好きなS様のためにドッグセラピーを企画したりと、S様の笑顔が少しずつ増えてきました。
そんな中、皮膚の掻痒感が悪化し、掻いても掻いても収まらず、血がでても掻きむしってしまうようになったS様。そこで、通院をせず施設で治療できる方法はないかとスタッフは専門の往診医を探し、主治医の変更を決断。衣服の素材や空調管理などを徹底し皮膚の状態の観察を継続的に行いました。また、リクライニング車椅子の調整によって安定した姿勢が取れるようになり、この結果、S様は外出イベントにも参加し、病院以外の外出が可能に。大好きなアイスを召し上がることができました。
現在もS様は痛みや痒みを抱えていますが、スタッフは毎日の情報共有と個別対応を続け、S様とご家族が安心して過ごせる環境を提供し続けています。
スタッフや他の入居者様との交流で自分らしさを取り戻したご入居者の感動的なエピソード
95歳のM様は胃潰瘍、うつ病、リウマチ性多発筋痛症を抱えながら、ご自宅でお一人の生活を送られていましたが、とうとう立ち行かなくなり、ご家族の近所にあるアルファリビング広島古江駅前へ入居されました。ご入居当初、M様は半年以上食事を摂らず、メイバランスのみで栄養を摂取されていました。入居まもなくメイバランスの摂取さえも困難になり、入院することに。入院中は熱発やADLの低下が見られましたが、CⅤポート作成により点滴ができるようになりました。
退院後はエンシュアと点滴を併用し、スタッフのサポートでレストランへお誘いしました。初めは他のご入居者との交流に消極的でしたが、徐々に意欲が高まり、ご入居から3か月後には1年ぶりにお粥を3口食べることができました。M様もスタッフも皆で手を取り合って喜び合いました。徐々に食事量が増え、点滴も中止。ADLも改善し、現在は起き上がりや車いすへの移動が可能になりました。M様は他のご入居者との交流を楽しむようになり、家族もその変化に喜んでいます。
現在ではイベントやレクリエーションへの参加を支援し、家族との時間を大切にできるようサポートしています。
重い病気を抱えながらご自身のありたい姿を追究するご入居者をサポートするやりがいを感じるエピソード
パーキンソン病を患っているK様は、白血病で余命数カ月というご主人と滋賀県でお住まいになられていました。病気の身で身寄りのない滋賀県でこの先も暮らしていくには不安があると、故郷にあるアルファリビング福山多治米にご入居。奥様が先にご入居されてからご主人は退院後アルファリビングに来られる予定でした。
しかし、入院中のご主人の容態が急変。K様から最後にご主人に会いたいと相談を受けましたが、ご病気や移動手段など対応すべき課題が多くありました。スタッフはK様の気持ちを叶えたいと何度も話し合い、リスクを承知でご主人のもとにお連れしました。
現在、K様は地域のパーキンソン病の会に参加し、リハビリや活動に挑戦しています。センサーシステムを活用し、健康データを管理する実証実験に協力することで、今後の治療にも役立っています。K様の「ありたい姿」を実現するため、引き続き努力を続けています。
受賞された皆さん、おめでとうございます!
スタッフの皆さんが、ご入居者やそのご家族のことを一番に思い、取り組んだエピソードは、どれも感動的で胸が熱くなりました。
最優秀CS賞を受賞されたアルファリビング西宮北口は、来年1月に開催される、あなぶきグループキックオフにて表彰されます。
どのエピソードもジーンと心に深く響き感動いたしました。素敵なエピソードをお聞かせくださりありがとうございました。
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