
幸福神社
- 福岡
入社当時は不安と緊張に包まれていた新人スタッフも、1か月を過ぎ、“同行の先輩について行く”という感じから、“前を歩ける”ようになり、“質問する口調もはっきりとしたものに”変わり、“メモを見ながら自分で考えて行動”する。と変化が見て取れます。日々成長を見せてくれる姿を頼もしく感じています。
ある日、仕事帰りにスーパーに寄った時のことです。
買い物中、後ろで物音がしたので振り返ると、高齢の男性がお店の商品プライスカードを落としてしまっていました。その瞬間は特に気にも留めず、私は買い物を続けていましたが、何かちょっと気になり始め、元の場所に戻ると、買い物中のご夫婦が先程の高齢男性に「大丈夫ですか?」と声を掛けられていました。よく見ると商品棚に手をかけたまま動けなくなっており、そばには杖がありました。
会話ができるか・体調不良や痛いところはないか・一人で来られたかなどを問うと「脚が動かなくなった」と言われたため、近くにいた店員さんに伝え、人を呼んで来てもらうようにお願いしました。座れるところを探していると、どこからか若い男性が近寄ってきて、高齢男性の両脇を抱え支えてくれました。その間に車椅子が到着し、無事に座らせてくれました。
仕事柄か、男性の服装(ベージュのパンツに白のポロシャツ)のせいか、もしかしたら福祉関係の方かなぁと思いました。
その後、男性は高齢男性の買い物の清算の為、一緒にレジに並んでくれていました。
近くにはお店の人が居たのでもう大丈夫と思い、買い物に戻ろうとしたところ、最初に声を掛けていたご夫婦が、「あの方、介護の仕事をしているそうですよ!」と教えてくださり、「よかった。」と言われ買い物に戻って行かれました。なぜか私にも「ありがとうございました。」と声を掛けて下さいました。
私もほっとした気持ちと、同時に誇らしい気分で買い物を済ませ帰宅しました。
でも、この話には続きがあります。それは帰宅後の私の心境の変化でした。
誇らしい気分はそのままに、ふと、ご夫婦が言われていた言葉を思い出しました。
「介護の仕事をしている」「よかった」その言葉に、介護とは、一般の方には「安心」や「信頼」という位置づけに有り、私が毎日一緒に働いているチームは「安心」や「信頼」を与えてくれている人達と、職業である事を再認識させられました。
言葉では言い表せない不思議な感覚は、その日一日の終わりを温かい気持ちでいっぱいにしてくれました。
私に起きたこの偶然の出来事は、入社間もないフタッフの成長を願う気持ちと、一緒に働く人達への応援の気持ちにリンクする出来事となりました。
日々忙しさに紛れ忘れがちですが、時々経験するうれしい出来事が「頑張ろう」の気持ちを思いださせてくれました。
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