私たちの試み
- 松山
ご入居者のUさまは、東京から娘さまのおられる松山へ来られ、安心な暮らしと自分らしく生きる喜びを見つけるため、『アルファリビング松山よつば循環器科クリニック前』にご入居されました。
ご入居当初は、車イス全介助の移乗でレストランまで誘導し、ご自分で食事をされていました。
コロナが松山でも蔓延し、全国の施設では入居・面会・訪問を厳しく制限したことは、体の弱っているご入居者にとって会話と笑い声、家族の存在を遠のかせ、命に直結するほど大きなことでした。
そんな中、Uさまはだんだんとレストランにも降りてこられなくなるほど体調が悪くなり、常に酸素吸入をしなければ肩呼吸をするほど体力が低下していきました。
看取りの話が出るようになりスタッフも肩を落としましたが、Uさまに生きる喜びを感じていただきたいと思い、訪問の時は最高の笑顔と明るい声で話しかけ、Uさまの笑顔を引き出す努力を行いました。
ご家族がワクチンを2回接種され、マスク着用で毎日お見舞いに来られるようになると、みるみる生きる気力が沸き、お食事はお箸を持ち、お汁の入ったお椀を持って、ご自分で完食できるようになりました。
お食事や、お風呂の後「頑張ったんだからご褒美ちょうだい」と満面の笑顔で大好きなアイスクリームをご自分で食べられるようになりました。
今では体調不良もみられず毎日、娘さまと居室で和やかな、毎日を過ごされています。
人は優しい声掛けと優しい絆、無償の愛にも支えられ生きているのだと感じました。
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