花火大会🎆
- 福山
認知症がひどくなり他ご入居者への暴言・暴力が出始めたため、お薬が増えたAさま。
ご入居者様への暴言・暴力はなくなったものの、その副作用で歩行状態が悪くなり転倒を繰り返し言葉も上手く出なくなり、食事も上手く食べられない状態になってしまいました。
ご家族はただただ「スタッフさんの迷惑にならないように、いいようにしてください」と繰り返され、私たちにAさまの人生が託される形になりました。
私たちがAさまの人生を決めることの責任の重さ、迷い・・・。
しかし私たちは思いました。
Aさまに本来の姿をもう一度取り戻してほしい。
Aさまが何を思い、何を私たちに伝えたいのか直接聞きたい、教えてほしい。
そして、どんな、小さな願いでも叶えてたい。
Aさまらしい活き方をしていただきたい。
そんなスタッフみんなの想いから、お薬の見直し(減量)を先生にお願いすることにしました。
入院でのお薬の調整をすることだけがご家族の希望でした。
日々のAさまの状態をスタッフが事細かく医師に都度伝え、お薬の見直し(減量)は進んでいきました。
お薬の見直し(減量)をした結果、Aさまは走れるようになり、入れ歯も自分から作りたいと言われ、入れ歯作りもでき食事も自分で上手くできるようになり、話もされるようになりました。
ご家族も話が出来るようになられたAさまを見て、喜んでくださいました。
お手伝いをしてくださったり、私たちの手を握りしめてくださったり、時には肩を揉んでくださったり、一緒におやつを食べたり。
そんな時間を一緒に過ごすことができるようになりました。
私たちはお薬の見直し(減量)することに大きく舵を切っていったことで、Aさまが自分らしく活きていけているのではないかと思っています。
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