訪問看護での看護師としてのかかわり
- 姫路
昨年10月にアルファリビング姫路城北にご入居されたAさま。
環境の変化で食事ものどを通らなかったり、気持ちも滅入ったりと、お身体の状態もかなり波がある状態で過ごされています。
入居当初は「お寿司が食べたい」などと言われていましたが、それも今では「何もいらん、欲しくない」と言われることも多くなってきました。
「どこかに出かけようか? 食べに行こうか?」等々、スタッフも色々とお声がけするものの、Aさまは首を縦には振らない。どうしたものかと途方に暮れていると、Aさまの妹さまが「犬が好きなんやで」と。
「一度犬を連れてきてくださいませんか?ご本人の表情見てみたい」と懇願しました。
当ホームの駐車場でわんこちゃんと面会~ ・・・喜んでくださると思ったら難しい表情。
でもせっかくお越しくださったので、写真をパシャリ♪
そしてブログにアップ。
すると遠方に住まれているの別の妹さまより、「難しい表情で写っていたなあ」と笑いながらご連絡をいただきました。「ご家族の皆様もブログを見てくださっているんだな、心配されてるんだなあ・・・」と改めて感じました。
そんな話をAさまにすると、満面の笑顔で「恥ずかしいわ」と言われ、大好きな犬の話を始めてくださいました。
本当は楽しみにしていたこと、でもうまく感情を表せなかったこと、妹さまに対する感謝の気持ち、反省の気持ちしかないこと等々・・うっすらと涙を浮かべておられました。
「今日また来られるよ」「満面の笑顔で写ろうよ」
前回よりは笑顔が見れたかな??
毎月のささやかな楽しみ。笑顔で面会できればいいのでしょうが、その時々の気持ちで、感情をうまく出せないこともあるかもしれません。
それでもこれからも毎月毎月、大好きなわんこちゃんと、妹さまの来所を、Aさまと一緒に楽しみながら待ち続けます。
心に寄り添い、ご入居者の思いに少しでも近づく努力を続けながら、共に笑い、共に泣き、しわくちゃになりながら歩んでいこうと思う今日この頃です。
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