ご入居者のＮさまは、日頃の移動は歩行器を利用されていて、廊下で毎日欠かさず自主的に歩行訓練を行っておられます。
そんなＮさまが誕生日を迎えるので、誕生日にはお花をプレゼントしようかと考えていましたが、何気なく「何か欲しいものはありますか」とお尋ねすると「部屋の椅子に座っている時に床の小さい物をとるのに火ばさみを使ってるんだけど、古くて使いづらくなってきたの」とおっしゃいました。
また別の日には「最近、唇が乾燥して気になるの」とおっしゃっておられました。

そこで誕生日には『火ばさみ』と『リップスティック』をプレゼントすることにしました。
『火ばさみ』は先が角ばって傷ついたりするといけないので『マジックハンド』にしました。ラッピングに花飾りをつけて、『リップスティック』は花柄の巾着袋に入れました。

誕生日当日、訪問してプレゼントをお渡しすると
「ひゃ～、どうもありがとう、とっても嬉しいわ。」と喜んでいただきました。

素敵な笑顔を見せていただき、私の気持ちが温かくなりました。
日ごろの関わりの中で、Nさまの生活に欠かせないものをプレゼントすることができました。
これからも元気で楽しい時間を一緒に過ごしていきたいと思いました。