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2025年度CSエピソード賞 受賞施設発表

  • アルファリビング西宮北口
  • アルファリビング高松伏石南
  • アルファリビング松山久万の台
  • アルファリビング姫路城西
  • アルファリビング倉敷駅前通り
  • アルファリビング福山多治米
  • アルファリビング広島観音本町
  • アルファリビング福岡原
  • アルファリビング長崎大浦
  • アルファリビング鹿児島上荒田
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先日、全施設長、エリアマネージャー、おおたに社長、おぶ常務、しまづ管理部長、えのき第1事業部長、によるCSエピソードの選考会が行われ、2025年度の各賞が決定しました。
(本選考会の様子はコチラ

審査基準は以下のとおりです。

・理念(ブランドスローガン・ミッション)や方針を具現化している
・介護保険制度の目的である「自立支援」に繋がっている
・「お客様を主語にしたエピソード(物語)」が働くスタッフに感動を与える
・取り組みやチームケアの具体的な行動が働くスタッフに模範的である
・取り組んだプロセスは仕組み化されていて、単発でなく再現可能性が高い

それではさっそく受賞施設の発表です!!

<最優秀CS賞>

最優秀賞【アルファリビング長崎大浦のエピソード】
奥様に先立たれたM様(男性)は令和4年3月にアルファリビングに入居されました。施設での楽しみは、趣味の歌と毎晩の晩酌。「これ(お酒)がダメになったらいよいよ終わり。好きやもんね」と、お酒の話をする時はいつも笑顔でした。

入居から1年経った頃、腫瘍の肥大と悪性化の診断を受けてしまい、「ごみと一緒に燃やしてくれんね」と落ち込むことがありました。そんなある日、M様は「北海道物産展のいかめしが食べたかね」とつぶやかれ、「でも、たくさんの人に迷惑をかけるかもしれないから行けん」と悲しそうな表情で話されました。

それを聞いたスタッフは、「今回を逃したらもう物産展には行けないかも…」と思い、看護・介護・事務スタッフで連携し、緊急時に備えて搬送ルートもシミュレーションをして外出を実現しました。道中の散歩では「ここは昔はね…」と懐かしい話をされ、物産展では念願のいかめしを笑顔で選ばれました。

「また一緒にいこうね」と約束しましたが、それからしばらくして奥様のもとへ旅立たれました。
ご入居者の心にそっと寄り添いサポートする、温かく感動的なエピソードです。

<おぶ常務からの評価ポイント>
アルファリビング長崎大浦の皆さん、最優秀CS賞の受賞、本当におめでとうございます!

介護の正解って、きっと一つじゃない。人それぞれ、ニーズも状況も違うからこそ、「その人らしく」生きていただくために、何ができるかを考える——それがアルファリビングの仕事であり、理念の実践であり、私たちの誇りだと思います。

今回のエピソードには、まさにその思いが詰まっていました。押し付けることなく、でも決して離れすぎず、ご入居者の「自分らしさ」をあきらめずに支え続けた皆さんの姿勢に、胸が熱くなりました。

長崎大浦では、管理職やリーダーだけが引っ張るのではなく、多職種のスタッフが自分事として考え、意見を出し合い、話し合いながらケアを形にしています。そのチーム力こそが、今回の受賞につながりました。

これからも「安心な暮らし」と「自分らしく活きる喜び」を支えるケアを、一緒に追求していきましょう!

<優秀CS賞>

優秀賞【アルファリビング鹿児島上荒田のエピソード】
令和3年8月にご入居されたE様(男性)は、穏やかで優しい笑顔の方でした。フルーツや甘いものを好み、移動販売のパンの日を楽しみにされていました。定期的に開かれていた娘様のピアノ演奏会に出かけることも大きな喜びで、会場では演奏に耳を傾け、優しいまなざしで娘様に拍手を送られる姿が印象的でした。

年月とともに歩行や嚥下がむずかしくなり、令和7年5月には、これまで欠かさず参加されていた娘様のコンサートに行くことが叶いませんでした。そこで、E様の居室前で娘様による生演奏を実現しようとスタッフは動き出します。実現した演奏会では、動くことが少なくなっていたE様が手を動かし、声を発された姿に、ご家族もスタッフも深く心を打たれました。

それからしばらくして、娘様が用意された思い出の洋服と共に、施設で静かに旅立たれました。
親子の愛に寄り添い、そばでお支えできたことに心から感謝するエピソードです。


優秀賞【アルファリビング姫路城西のエピソード】
K様(女性)は70歳代後半まで保険外交員として活躍され、人との交流を大切にされてきました。平成30年年に意識を失い緊急搬送後入院されましたが、退院後は娘様と共に生活を楽しみ、海外旅行にも行かれるほど回復されました。しかし、年々体の動きが衰え、認知症状も現れるようになりました。

自宅での介助が限界に近づき、令和7年3月に施設の見学にお越しになりました。体験入居では、初めての環境に混乱され、トイレに行けず食事も取れず、涙ながらに「帰りたい」と訴える状態でした。

入居後も当初は混乱が続き、トイレに行けず食事も取れず、泣きながら娘様に連絡される日々。しかしスタッフは、K様の行動を否定せず、信頼関係を大切に、ケアを継続しました。ケアマネジャーとも連携し、サービス内容を細かく調整。デイサービスでは、K様の好きな美空ひばりの音楽を使った発声練習やリラクゼーションも取り入れました。

その結果、食欲はまだ完全ではないものの、日々のケアへの抵抗はなくなり、意思疎通も取れるようになり、昼夜ともに穏やかに過ごせるようになりました。
薬に頼らず、スタッフの熱意と細やかな対応によって安定した生活が実現したエピソードです。


優秀賞【アルファリビング福山多治米のエピソード】
K様(女性)は入居前一人暮らしをされ、多くの趣味を楽しんでおられました。中でも大正琴は特に好まれておられました。しかし、施設に入居するとなると「大正琴はできない」とご家族からも言われ、ご本人も諦められていらっしゃいました。

入居が決まり準備を進める中、処分予定の家財の中に大正琴があることにスタッフが気づきました。K様は「持っていっても迷惑になるから」と悩んでおられました。大正琴がK様にとってとても大切なものであると感じ、施設で練習できる環境を整えることを提案すると、K様も「どうなるかわからないけど、持っていきます」と決心されました。

入居後、K様は大正琴の練習を再開。入居者やスタッフがその音色に癒される中、サークル仲間の提案で施設での演奏会も開催されました。K様は緊張しながらも演奏し、会場は笑顔と温かな雰囲気に包まれました。

今ではK様は施設外の発表会にも参加され、他の入居者に大正琴を教えることもあります。
アルファリビングが「人生の終わりを迎える場所」ではなく、「新たな人生の始まり」となった前向きで明るいエピソードです。


受賞された皆さん、おめでとうございます!
スタッフの皆さんが、ご入居者やご家族をどうサポートしたらいいのかを考え、チームで取り組んだエピソードは、どれも感動的で素晴らしいものでした。
最優秀CS賞を受賞されたアルファリビング長崎大浦は、来年1月に開催される、あなぶきグループキックオフにて表彰されます。

本選考会で発表した施設の皆さん(発表順)

どのエピソードもジーンと心に深く響き感動いたしました。素敵なエピソードをお聞かせくださりありがとうございました。

この記事を書いた人

shinmyo(広報)

shinmyo(広報)

広報を担当しています! 日々、会社の魅力や働く人たちの想いを多くの方に伝えるために、SNS運用や採用広報、社内の情報発信に取り組んでいます。 頭の中がちゃんぽんになっています!