私は、幼少のころから祖父母が大好きで、おじいちゃんおばあちゃん子だったんです。また、自分の祖父母以外でも、ご高齢の方と接すると安心できると感じていました。それで、高齢者と関わる仕事に興味をもち、就職するに至りました。

大学では、福祉と全く関係のない「現代社会学部」でメディア社会学の勉強をしていました。でも、実は、大学入試の時も「社会福祉学部」と「現代社会学部」で迷ったんです。
それで、いざ就職活動をするとなった時、再び「福祉」が候補にあがり、最終的に介護業界に決めました。

就職活動をする際に、いろんな業界をみたのですが、さまざまな業界をみることによって、自分が何をしたいのかが分かったのかなと思います。多分、「介護したい」という思いがずっと潜在的にあって、選ぶ段階でやっとそれに気づくことができたのかなと思います。

ご入居者さんと会話している時に、介護を選んでよかったなと思います。どんな些細なことでも「ありがとう」と言ってくださったり、すれ違う時には、挨拶してくれたり、名前で呼んでもらえたりと、毎日とてもうれしいです。誰かの役に立っているというのが実感できます。

入社したばかりのころは、お役に立ちたいという気持ちはあるのにうまく伝えられない…ということがありました。
あるご入居者さんの言葉が聞き取れなかったり、そのご入居者さんのためにしているつもりでも裏目にでてしまったりと。先輩が簡単にできることが私にはできなくて…。ご入居者さんに受け入れてもらえていない感じがずっとしていました。
でも、入社して半年くらい経った時に、その方が「ありがとう」と頭をポンポンとしてくださったんです。やっと受け入れてもらえた感じがしました。自分のことをずっと見ていてくださったんだなぁってとてもうれしかったのを覚えています。

はい。頭をなでられた時は泣きそうになりました。

介護の資格をもっていいなくて、経験もなかったので不安でした。応募の時は、無資格で大丈夫と書いてあったのですが、本当に大丈夫なのかな？と思っていました。

そうですね。大丈夫でした（笑）。3か月間プログラムという社員の教育体制があるので、安心して働きだすことができました。
入社した当初は、覚えないといけないことがたくさんあって、頭がパンパンになるのですが、3か月間ずっと先輩スタッフに同行してもらえるので、その間に何とか慣れることができ、4か月目からは自信をもって仕事できました。

ご入居者さんがよくお話してくれるので、それを聞いています。聞くほうが好きかもしれないです。

介護はとても忙しいのかと思っていました。体力的にも精神的にもキツイって聞いていました。

余裕をもって働けている感じです。人が少なくて大変な時もあるんですけれど、ごはんを食べる暇もない！ということはないですね。

1か月に2時間くらいでしょうか…。ほとんど時間内に帰れています。入社前は残業も多いイメージでしたが、そんなことはなかったですね。

皆さんとてもやさしいです。分からないことを聞いたら、優しく教えてくださいます。メモに書いて渡してくださることもあり、しっかりとフォローしてくれます。

みなさんがちょっとずつ気を使っていて、助け合う雰囲気です。

そうだと思います。

今のところ自分に合っていて、楽しく働けていると思います。

そうですね。緊急時の対応や看取りの経験がまだないので少し心配です。きちんと対応できるだろうか…と不安に思います。また、ご入居者さんがお亡くなりになるということはどうしてもあるので、それはやはりつらいです。

ご入居者さんから信頼されていて、対応も臨機応変で、入社してからずっと真似をしている先輩スタッフがいるのですが、その先輩のようになりたいなと思います。

そうですね。きっと、入社したばかりの時は、不安だと思うので、不安なことを一緒に解消できる先輩になりたいなと思います。