
訪問看護の業務を経験して
- 松山
私は病院勤務が長かった為、サ高住での働き方は、中々イメージが出来なかったのが正直なところでした。
しかし、治療優先で目まぐるしく仕事に取り込んでいた日々に比べると、ご入居者一人ひとりのお顔を見ながら看護に携わることは、貴重だと思えるようになりました。
また、会話、傾聴の時間をとることで信頼関係を築けることができ、ご入居者が緊張せず、快適な環境で過ごせるよう、ご家族も含めたアプローチの必要性を感じることも多くなってきました。
人生の終着点として、アルファリビングで最期を迎えるケースも少ない中、穏やかな最後の時までご一緒できるという営みは、看護職としても、力の尽くしがいがあることだと思います。その為にも、身体面や心理面をよく観察し、必要な時に必要な看護が行えるよう、ご入居者やご家族としっかり向き合うべきだと思います。
それが、寄り添う看護の一歩ではないかと思います。
あるご入居者は、就寝時に「手を握ってくれる?」とおっしゃったり、「私、このまま動けんなるんやなかろか」などと不安な気持ちを吐露されてくださったり…。
少ない言葉や会話の中からでも、現在の状態を推測することはできます。
看護職は、健康管理や緊急時の対応だけでなく、まさに心のケアを優先することで、ご入居者やご家族の思いを把握でき、実現を目指して取り組むことができるのではないでしょうか。
アルファリビングに入職して5年、家庭の中だったらどうする?と自問自答しながら、できる限りの看護をしています。
今後も、多職種のスタッフとの連携を大切にしながら、ベストの看護ケアを模索していきたいと思います。
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