自己研鑽
- 松山
皆さんは「cure(キュア)」と「care(ケア)」の違いについて考えたことはありますか?
生命維持や疾病の治癒を目的とする「cure(キュア)」に対し、「care(ケア)」は慢性疾患や何らかの支障を抱えてもQOLを維持・向上させ、身体的のみならず精神的・社会的にも健康を保ち支援することを目指すという違いがあります。
私はアルファリビングでの関わりで後者の重要性について再認識し、限られた時間の中でも個別性を重視して、その人らしい生活をサポートすることを目標としています。
看護や介護は単なるタスクではなく、コミュニケーションを通して心のつながりを築く機会です。ご利用者の声を聞き、関心を共有することで笑顔が増え、生活の質を向上させることができると思います。そのためには、自分事として捉え家族に接するような思いやりで臨機応変にケアを行うことが重要です。
2か月前にワインレッドの素敵な髪色で入居されたKさま。先日の訪問時に「髪だけはこだわりがあるんよ」と笑顔で話され、以前はきちんとメイクして髪も整えることを楽しみにされていたけれど、最近は外出する機会も減少し、あまり興味がなくなってきているというエピソードを聞きました。
歩行訓練・下肢筋力アップ運動をしながら傾聴するうちに、本来は美容にとても関心があり自信が持てていたと笑顔で話され「そしたら髪もきちっとしてメイクでもしてみようか」と自然に笑顔がこぼれていました。
私たちは看護ケアや医療処置、リハビリや生活支援をするだけではなく、小さな変化に気づき心のこもった+αのケアを実践することができれば良いと思っています。
最近ではケアビューティー(介護美容)の需要も高まりつつあります。皮膚トラブル予防やリハビリ・フットケア等の介入時も、エビデンスに基づき一人ひとりのサポートを通して笑顔と自己尊重感を引き出せるようなケアを取り入れたいです。そして今後も”選ばれるアルファリビング”を目指したいと思います。
Latest最新の記事